登記測量研修会2019の様子をアップしました。
令和元年5月24日(金)第17回「登記測量研修会2019」をいわて県民情報交流センター(アイーナ)の小田島組☆ほ~るにて開催しました。当日は5月とは思えぬ暑さでしたが、280名を超える多くの方々にご参加いただきました。
研修会は川村浩次副理事長の開会の言葉より始まり、当協会理事長の安保豊人が挨拶にて、平成から令和にかわり初めての登記測量研修会へたいへん多くの方々にご来場いただいたことへの御礼を申し述べました。
一人目の講師として登壇した盛岡地方法務局 筆界特定室総括表示登記専門官の大場英雄氏は「所有者不明土地の解消について」という演題でご講演いただきました。この講演では、登記制度・土地所有権の在り方に関する研究会、法定相続情報制度、長期相続未了土地の解消作業、表題部所有者不明土地の登記及び管理の適正化に関する法律案の概要についての説明が行われました。
続いて、この日のメイン講師として、公益社団法人全国国土調査協会 広報研修部長の山中正登氏をお迎えし、「地籍調査の現状と今後の方向性及び成果の活用事例」という演題でご講演いただきました。
この講演では、地籍調査の現状として、地籍調査の概要、都道府県別の進捗状況、岩手県の現状について説明されました。また、今後の方向性として、都市部での官民境界の先行調査、山間部での新手法を活用など、円滑・迅速化に向けた取り組みが紹介されました。最後に、地籍調査関係書類は、筆界を確認するうえで有用な資料となり、住民の財産の一つである不動産に関する権利の保全を図る重要な資料であることから、各市町村で、引き続き適正に保管いただきたい旨の説明がされました。
最後の公演は一般社団法人岩手県公共嘱託登記司法書士協会 代表理事の野里壽史氏より「相談事例の検討と嘱託登記の注意点」という演題で、あらかじめ参加者から寄せられた相談事例についての詳しい解説と基礎的な嘱託登記の注意点について話されました。
以上ですべての公演が終了し、佐藤吉和副理事長の閉会の挨拶により、研修会は盛況のうちに幕を閉じました。
当日の模様が「岩手日日新聞(令和元年5月25日発行)」の紙面に掲載されましたので、ご紹介します。